
元本割れしない学資保険ランキング【2021年版】
学資保険でチェックすべきは元本割れしないかどうかです。
学資保険の一番の目的は、教育資金を積み立てることです。
以前は、元本割れする保険は少なかったのですが、保険料料率の改正で、かんぽ生命の新学資保険、アフラックの夢見るこどもの学資保険も元本割れするようになりました。
安全に教育資金を積み立てるために、元本割れしない学資保険を選びましょう。
(※記載している保険料および保障内容等は2021年4月27日確認のものです。)
元本割れする学資保険とは
元本割れとは、支払った金額(元本)より、受け取る金額が少ないことです。
教育費を貯めることが目的の学資保険で、お金が増えるどころか、減ることは考えられないことだと思います。
学資保険は、元本割れしないものがほとんどですが、元本割れする保険もあります。
例えば、保険料の改正で、2016年8月にかんぽ生命(郵便局、ゆうちょ)の新学資保険、2017年4月にアフラックの夢見るこどもの学資保険が元本割れするようになりました。
元本割れする学資保険には、次の4つのタイプがあります。損しないため、ご確認ください。
1.はじめから元本割れ
2.途中解約で元本割れ
3.子供の年齢により元本割れ
4.外貨で貯める学資保険は円高で元本割れする場合も
はじめから元本割れする学資保険
元本割れする学資保険として、選んではいけないのは、はじめから元本割れする学資保険です。
かんぽ生命の学資保険「はじめのかんぽ」、アフラックの夢みるこどもの学資保険は、初期設定の時点で、返戻率が低く、元本割れします。
年払いや、10歳払い済みなどの短期払いなどを使えば、元本以上になる場合もありますが、ほかに元本割れしない学資保険があるのであれば、ほかの保険に入るべきです。
※かんぽ生命は、2020年1月現在契約を中止しています。
商品名 | 返戻率 |
---|---|
かんぽ生命の新学資保険 「はじめのかんぽ」 |
95,4% |
アフラック 夢みるこどもの学資保険 |
96,4% |
途中解約で元本割れ
学資保険は、途中解約すると元本割れの可能性が高くなります。
学資保険は、満期時まで保険料を払い込むことが前提の保険です。
そのため、満期で、学資保険の返戻率が高くなるように設定されています。
銀行の定期預金のように元本保証で、毎年、利息がプラスするものではありません。
そのため、途中解約すると、元本割れする可能性がかなり高くなります。
途中解約することがないよう、満期までしっかり払い込める保険金額の学資保険を選びましょう。
月1万円くらいが、学資保険の金額として、契約している人が多くなります。
子供のためにも、全額払い込む前提で、学資保険を選びましょう。
子供の年齢により元本割れ
学資保険は、子供の年齢により、返戻率が変わります。
貯蓄型の積立商品なので、なるべく長い期間に運用する方が返戻率にとって有利になります。
そのため、学資保険は、0歳から加入することが、もっとも返戻率が高くなります。
逆に、子供の年齢が高いと、返戻率が下がります。
0歳では元本割れしなかった学資保険も、3歳になると元本割れする場合があります。
下記は、7歳まで加入ができる「JA共済 こども共済 学資応援隊」の子供の年齢別の返戻率の表です。
2歳以上になると、元本割れします。(30歳男性、保険金額200万円、18歳払い済み、22歳満期の場合)
学資保険の加入を考えているのであれば、早めに入った方が元本割れを防ぐことができます。
年齢 | 返戻率 |
---|---|
0歳 | 100.4% |
1歳 | 100.1% |
2歳 | 99.9% |
3歳 | 99.6% |
外貨で貯める学資保険は円高で元本割れの可能性があります
注意しないといけないのは、外貨で貯める学資保険です。
最近、人気が出てきている商品で、利率が高く魅力がありますが、為替の影響を受けるので、元本割れの可能性があります。
長く積立をしても、受け取り時に円高になれば、返戻率が低下し、最悪、元本割れするケースもあります。
円安になれば、高い返戻率になる可能性もありますが、大学の学費を払う時に、円高になるケースを考えるとおすすめはできません。
ハイリスクハイリターンの商品であることを理解して加入する必要があります。
返戻率が高い、元本割れしない学資保険を選びましょう
元本割れする学資保険のポイントを挙げましたが、これをふまえて、元本割れしない学資保険を選ぶことが大事です。
子供の学費のためなので、しっかり増えて、安全に貯めることが大事です。
そして、返戻率です。
返戻率は支払った保険料に対して、いくら増えて戻ってくるかということです。
支払った保険料が200万円で、受け取ることができる保険料が220万円であれば、返戻率は110%というわけです。
保険会社により、返戻率に差があります。返戻率の高い学資保険を選びましょう。
なお、返戻率は、満期の期間により、有利不利があります。
18歳満期より22歳満期、つまり、大学入学時に受け取る学資保険よりも、大学4年間に受け取れる学資保険の方が返戻率が高くなります。
返戻率はなるべく高い方が良いのですが、教育費の使い方と学資保険の受け取り方がマッチしないと、大学入学前にバタバタする場合があります。
大学4年間で受け取る学資保険の場合は、大学入学時の入学金などを、他に用意する必要があります。
返戻率が高い学資保険の中でも、いつ使うのかを考えて、決めましょう。
保険の種類 | 保険商品名 |
---|---|
大学の入学準備のための 学資保険 |
ソニー生命の学資保険(Ⅱ型) フコク生命のみらいのつばさ(ジャンプ型) |
大学の学費をカバーするための 学資保険 |
ソニー生命の学資保険(Ⅲ型) オリックス生命の終身保険ライズ 明治安田生命のつみたて学資 |
中学、高校、大学の教育費をカバーするための 学資保険 |
ソニー生命の学資保険(Ⅰ型) フコク生命のみらいのつばさ(ステップ型) |
主要な学資保険の返戻率
30歳男性、子供0歳、保険金額200万円の月額払いでもっとも高いプランの返戻率を目安にしています。
くわしくは、商品名をクリックして、詳細をご確認ください。
商品名 | 返戻率 |
---|---|
ソニー生命の学資保険 | 102,6% |
オリックス生命 終身保険ライズ |
103,7%※20歳払い済みの場合 |
明治安田生命 つみたて学資 |
102,7%※15歳払い済みの場合 |
フコク生命の学資保険 みらいのつばさ |
101,9% |
かんぽ生命の新学資保険 「はじめのかんぽ」 |
95,4% |
アフラック 夢みるこどもの学資保険 |
96,4% |
元本割れしない学資保険ランキング(2021年4月調べ)
安全に教育資金を貯めるため、元本割れしない学資保険を返戻率でランキングにしました。
一般的な目安の月額保険料1万円あたりで返戻率を比べています。
2020年3月時点で元本割れせず返戻率が高いのは、ソニー生命の学資保険です。
10歳払い済みを選べば、返戻率もアップし、支払いも早く終わります。
学資保険ではありませんが、オリックス生命の終身保険ライズも人気があります。死亡保障があり、クレジットカード払いができます。
フコク生命は小学生1年生の7歳まで入れます。また、兄弟割引もあります。
ソニー生命の学資保険
オリックス生命の終身保険ライズ
明治安田生命のつみたて学資
フコク生命の学資保険 みらいのつばさ
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